ハコツールズ

コントローラーテスト(ドリフト確認)

スティックに触っていないのにキャラクターが勝手に歩く。押したはずのボタンが効かない。コントローラーのせいなのか、ゲームの設定なのかを切り分けたい。つないでボタンを 1 回押せば、押したボタンが配置図で光り、スティックの位置が数値で出ます。

入力した内容やファイルは、この端末のブラウザの中だけで処理します。サーバーには送りません。確かめ方

公開: / 制作・運営: ハコツールズ運営者

コントローラーのボタンを 1 回押してください

USB か Bluetooth でつないだだけでは、ブラウザはコントローラーを知らせません。どれかのボタンを押すと、ここに配置図とスティックの位置が出ます。

コントローラーテストは、パソコンやスマホにつないだゲームコントローラーの入力を、そのまま画面に映すツールです。押したボタンは配置図の上で光り、スティックは位置を点で、その直前の動きを線で描きます。L2・ZL・LT のようなトリガーは、押し込んだ深さを 0〜100% で表示します。

分かるのは次の 4 つです。ブラウザがコントローラーを認識しているか。効かないボタンがどれか。スティックが触っていないのに中央からずれていないか(ドリフト)。振動のモーターが回るか。修理に出すか、買い替えるか、ゲームの設定を見直すかを決める材料になります。

  1. コントローラーを USB ケーブルか Bluetooth でパソコン・スマホにつなぐ
  2. このページを開いたまま、コントローラーのどれかのボタンを 1 回押す
  3. コントローラーの名前と配置図が出る。表記を PlayStation・Switch・Xbox から選ぶ
  4. ボタンを 1 つずつ押し、配置図の同じ場所が光るかを見る
  5. スティックを大きく回し、点が外側の円まで届くかを見る
  6. 「ドリフトを測る」を押し、スティックから指を離して 3 秒待つ
  7. 「振動を試す」を押して、手に振動が来るかを確かめる

表記は、つないだコントローラーの名前とメーカーの番号(USB のベンダー ID)から自動で選びます。ソニー製なら PlayStation、任天堂製なら Switch、それ以外は Xbox の表記で始まります。互換品のように推定が外れたときは、ボタンで切り替えてください。

つないだのに何も出ないのはなぜ?

ブラウザは、コントローラーのボタンが押されるまでページに接続を知らせません。USB を挿しただけ、ペアリングしただけでは画面は変わらないので、まずどれかのボタンを押してください。

これはブラウザの仕様(W3C の Gamepad 仕様)で決まっている動きです。つないでいる機器の一覧を、利用者が何もしないうちにサイトが読めると、その組み合わせで利用者を見分ける手がかりになります。そのため、ボタンやスティックを一度動かすまで、ページからはコントローラーが 1 台もないように見えます。

押しても何も出ないときは、手前から順に確かめます。

  • OS が認識しているか: Windows なら「設定」→「Bluetooth とデバイス」、Mac なら「システム設定」→「Bluetooth」にコントローラーの名前があるかを見ます。なければペアリングからやり直します
  • ペアリングの操作: PS5 の DualSense は PS ボタンとクリエイトボタンを、ライトが点滅するまで同時に長押しします。Switch の Pro コントローラーは上部のシンクロボタンを、Joy-Con はレール側のシンクロボタンを長押しします
  • ケーブル: 充電専用の USB ケーブルはデータを通さないので、挿しても認識されません。別のケーブルで試してください
  • ほかのソフト: Steam を起動していると、Steam Input がコントローラーを仮想の Xbox コントローラーに置き換えることがあります。名前が変わって見えるときは Steam を終了して試してください

スティックのドリフトとは?

ドリフトは、スティックに触れていないのに、中央からずれた位置を返し続ける状態です。ゲームの中ではキャラクターが勝手に歩く、視点がゆっくり回り続ける、メニューのカーソルが下へ流れる、といった形で現れます。

スティックは、傾きを左右(X)と上下(Y)の 2 つの値で返します。ブラウザが受け取る値は -1〜+1 で、中央が 0、右と下がプラスです。新品でも中央はぴったり 0 にはならず、小数第 2 位あたりで揺れるのが普通です。そのためゲームは中央付近の小さな値を入力として扱いません。この無視する範囲をデッドゾーンと呼びます。ドリフトが問題になるのは、ずれがこのデッドゾーンを超えたときです。

ドリフトの判定はどう計算している?

「ドリフトを測る」を押してから 3 秒間、スティックの値を画面の描き替えごと(60Hz の画面なら 1 秒に 60 回)に読み、中央からの距離の最大値を出します。距離は次の式です。

中央からの距離 = √(X² + Y²)

たとえば X が 0.06、Y が -0.08 なら、√(0.06² + -0.08²) = 0.10 で「ドリフトなし」です。X が 0.15、Y が 0.2 なら距離は 0.25 になり、「ドリフトの疑い」と表示します。平均ではなく最大を取るのは、ずれが一瞬だけ跳ねる症状も拾うためです。

中央からの距離(最大)表示読み方
0.125 未満ドリフトなし多くのゲームが入力として扱わない範囲に収まっています
0.125 〜 0.24 未満軽いずれデッドゾーンを小さく設定したゲームでは、キャラクターや視点が勝手に動くことがあります
0.24 以上ドリフトの疑いXbox の推奨デッドゾーンも超えています。多くのゲームで勝手に動きます

判定の境目 0.125 と 0.24 の根拠は?

2 つの境目は、ゲーム開発で広く使われている既定のデッドゾーンから取っています。

0.125 は、ゲームエンジン Unity の入力機能(Input System)がスティックに既定で設けるデッドゾーンの下限です。最大まで倒した量の 12.5% 未満の傾きは、開発者が設定を変えなければ入力 0 として扱われます。ずれがこれより小さければ、Unity で作られたゲームの多くでは表に出ません。

0.24 は、Microsoft が Xbox 系のコントローラー向けの API(XInput)で推奨しているデッドゾーンです。値の範囲 ±32,767 に対して、左スティックは 7,849、右スティックは 8,689 と定められています。比率にすると左が 0.24、右が 0.27 で、このツールは左右とも小さいほうの 0.24 で判定します。

ずれが 0.24 を超えると、最大まで倒した量の 24% 以上を、触っていないのに返していることになります。推奨値どおりのデッドゾーンを持つゲームでも吸収できないので、勝手な移動として出ます。出典は Microsoft Learn の「Getting Started With XInput」と Unity の Input System のリファレンス(InputSettings.defaultDeadzoneMin)で、どちらも 2026 年 10 月 30 日に確認しました。

Microsoft の同じ文書には「コントローラーによって感度が違い、デッドゾーンは個体ごとに変わる」とも書かれています。0.125 と 0.24 の間の「軽いずれ」は、すぐ故障とは言えない範囲です。何度か測って毎回この範囲に入るなら、デッドゾーンを小さく設定するゲーム(対戦型のシューティングなど)では気になることがあります。

ドリフトが出たらどうする?

まず同じ測定を 3 回ほど繰り返し、毎回同じ向きにずれるかを見ます。1 回だけ大きな値が出たなら、測定中に机が揺れたか、指が触れたのかもしれません。毎回ずれるならコントローラー側の症状です。

  • Switch: 本体の「設定」→「コントローラーとセンサー」→「スティックの補正」で中央の位置を合わせ直せます。補正しても中央に戻らないなら修理の対象です
  • PC で使っているとき: ゲームや Steam の設定でデッドゾーンを広げると、ずれは入力として出なくなります。ただし小さく倒す操作も効きにくくなるので、根本的な対処ではありません
  • 保証期間内のとき: 自分で分解すると保証の対象外になることがあります。先にメーカーの修理窓口を確認してください

ドリフトの判定は、スティックの点の動きと合わせて読みます。指を離しても点が中央の緑の円の外に止まったままなら、数値を見なくても判定と同じことが分かります。

PS・Switch・Xbox でボタンの番号はどう対応する?

ブラウザは、ボタンを名前ではなく位置で番号づけします。W3C の Gamepad 仕様が決めている「標準マッピング」で、右側の下のボタンは、どのメーカーのコントローラーでも 0 番です。

注意したいのは Switch です。任天堂のコントローラーは右が A、下が B で、Xbox(下が A、右が B)と A・B の位置が逆です。X と Y も同じように入れ替わっています。表記を「Switch」にすると、この並びで表示します。

番号位置PlayStationSwitchXbox
0右側の下×BA
1右側の右○AB
2右側の左□YX
3右側の上△XY
4左上の手前(肩)L1LLB
5右上の手前(肩)R1RRB
6左上の奥(トリガー)L2ZLLT
7右上の奥(トリガー)R2ZRRT
8中央の左Create−ビュー
9中央の右Options+メニュー
10左スティックの押し込みL3LSLS
11右スティックの押し込みR3RSRS
12十字キーの上↑↑↑
13十字キーの下↓↓↓
14十字キーの左←←←
15十字キーの右→→→
16中央のロゴPSHOMEXbox

PS4 の DUALSHOCK 4 では、8 番は「SHARE」ボタンです。PS5 の DualSense のタッチパッドの押し込みや、Switch のキャプチャーボタンは標準マッピングに含まれません。ブラウザが読み取れた場合は、配置図の下に 17 番以降の番号で並びます。

「非標準マッピング」と出たときは?

ブラウザがボタンの位置を割り当てられなかったコントローラーです。古い USB ゲームパッドや、Joy-Con を 1 本だけでつないだときに出ることがあります。この場合は配置図を出さず、ブラウザが受け取ったボタンの番号と値をそのまま並べます。

番号で表示していても、確かめ方は同じです。ボタンを 1 つずつ押して、光る番号が 1 つずつ変わるかを見ます。押しても光る番号がないボタンは、コントローラーかドライバーが信号を送っていません。スティックは軸 0・1 と軸 2・3 の組で描きますが、どの軸がどのスティックかは機種によって違います。

トリガーの押し込み量は何を見ればいい?

L2・R2(Switch は ZL・ZR、Xbox は LT・RT)は、押し込んだ深さを 0〜100% で表示します。ゆっくり奥まで押し、0% から 100% まで途切れずに増えるかを見ます。途中で値が飛ぶ、奥まで押しても 100% に届かないときは、トリガーのセンサーに不具合がある可能性があります。

Switch の ZL・ZR は押したか押していないかの 2 段階しか返さないので、0% か 100% のどちらかになります。故障ではありません。

スマホ(iPhone・Android)でも確かめられる?

確かめられます。スマホの Bluetooth 設定でコントローラーをペアリングしてから、ブラウザでこのページを開き、ボタンを押してください。iPhone・iPad は iOS 16 以降で、PS5・Xbox のコントローラーに加えて Switch の Pro コントローラーと Joy-Con も使えます。

振動は、ブラウザがページからの振動の指示に対応していないと試せません。その場合は「振動を試す」ボタンが押せなくなり、理由を表示します。パソコンの Chrome・Edge なら、多くのコントローラーで振動まで確かめられます。

よくある質問

コントローラーをつないだのに何も表示されないのはなぜですか?
ブラウザは、コントローラーのボタンが 1 回押されるまでページに接続を知らせない仕組みになっています。つないだあとで、どれかのボタンを押してください。押しても出ないときは、OS がコントローラーを認識しているかを確かめます。
ドリフトはどの値から疑えばいいですか?
スティックから指を離した状態で、中央からのずれが 0.24 を超えたらドリフトを疑います。Xbox のコントローラー向けに Microsoft が推奨するデッドゾーン(入力を無視する範囲)がこの値で、これを超えるずれは多くのゲームで勝手な移動として出ます。0.125 未満なら正常の範囲です。
Switch のプロコンで A と B が逆に表示されます。
ブラウザはボタンを名前ではなく位置で番号づけするため、右側の 4 ボタンは Xbox の配置で読まれます。表記を「Switch」に切り替えると、右が A、下が B の任天堂の並びで表示されます。
iPhone や iPad でも使えますか?
使えます。iPhone の「設定」から Bluetooth でコントローラーをペアリングし、Safari でこのページを開いてボタンを押してください。iOS 16 以降は PS5・Xbox のコントローラーに加えて Switch の Pro コントローラーと Joy-Con にも対応しています。
このツールをシェア: